B00K 催Ⅷ ここでは最近出版された IJN Ⅸ関連の書籍の中からいくつか取り上げる。 qmail メールサーバの構築 qmail 3 , 800 円十税 CD-ROMX 1 A5 判、 628 ペーシ 旧 BN4-7561-4001-7 アスキー ( 株 ) コスモ・プラネット訳 Richard Blum 著 テータによるプロクラミング いるので、初級ネットワーク管理者にも理解しやすいだろう。 電子メールサーバーにおける役割などについても数章が割かれて ちから、他の MTA との比較、 DNS と SMTP の 2 つのプロトコルの 含めて詳しく解説している。また、電子メールサービスの成り立 Majordomo や UW IMAP など qma ⅱ以外のソフトウェアとの連携も して運用する際に必要となるさまざまなトピックについて、 本書は、 qmail をインストールして設定し、メールサーバーと 徐々にそのユーザーを増やしている。 ティホールが 1 つも見つかっていない ! ) かつ高性能な qma ⅱは 複雑な sendma ⅱと比べ、設定が簡単で、安全 ( まだセキュリ , データによるプログラミングー 6 , 000 円十税 菊判、 480 ページ ISB N4-627-84381 -X 森北出版 垂水共之 / 越智義道 / 水田正弘 / 森裕一 / 山本義郎訳 JOhn M. Chambers 著 ではパフォーマンスはどうなのかも気にはなる。 活用する際には必要になる 1 冊だろう。ただ、他の言語との比較 変わっているため、対応して書かれている本書は新しい s 言語を s 言語はオプジェクト指向を取り入れた versi 。 n4 で仕様がかなり 使用した具体的で簡単な事例でその機能を解説している。また、 だけでなく、多くのページを割いて実際に s 言語 (S-PLUS) を 本書はデータオプジェクトを主体とする s 言語の概念的な解説 れた比較的新しい言語で、データ解析、分析、統計などの処理 S 言語は AT&T ( 現 Lucent Technologies) ベル研究所で設計さ L ロ AP によるネットワークシステム構築 ネットワークシステム構 しロ AP による 一、を第 0 学朝第リレ新、を第日を当ツナ第第を 2 , 500 円十税 A5 判、 192 ペーシ 旧 BN4-87593-263-4 工学社 ー條博著 オープンソースプロジェクトの管理と運営 Apache での認証を行う方法が実践的に解説されている。 て、メール配信のルーティング、 S amba でのユーザー認証、 リストが多くて読みにくいところもあるが、 LDAP と PAM を使っ (RedHat 系 ) で行うことに重点が置かれている。必要以上に長い の説明などよりは、実際にサーバーの構築を s 国 aris 、 Linux 本書では LDAP によるネットワーク構成や提供できるサービス 対応できるシステムを作ることができる。 ムの管理が煩雑になるのを防ぎ、さらに広いネットワーク規模に LDAP を利用することで認証を一元化し、ネットワークシステ で 0 をんぐを物第 管理と運営 オープンソースプロジェクトの 2 , 800 円十税 B5 変型、 224 ペーシ 旧 BN4-274-06450-6 オーム社 でびあんぐる監訳 Jan Sandred 著 ラマは飯が食えるのか ? 」「他のライセンスと同じに聞こえるが、 ビジネスが成り立つのか ? 」「ソフトウェアを書いているプログ たりソースを公開する企業が増えているが、「なせただのもので でを取り上げている。たとえば最近、ソフトウェアを無償配布し 本書は歴史的な背景からオープンソースの政治的な深い話ま きる人はそう多くはないだろう。 トウェアとの違いや、どこからきた概念なのかを具体的に説明で 変可能なソフトウェア、ということは知っていても、フリーソフ オープンソースとは、ソースが見られて、再配布が可能で、改 何が違うのか ? 」そんな疑間に答えてくれる 1 冊である。 2002 No. 、 11 BSD magazine 193
E t ロ′ 0 々尸住わ 法を指定する場合に相対指定を行うことができるようにし てある。寸法の引数の後に「 [ R ] 」というオプションをつ けると、その立法は相対指定の寸法であると解釈され、そ のスリップを使った時点での値に、その相対指定の立法が プラスされる。 さらに小組を拡張して、「 * 」付きの \mkkogumi* を使っ て作った小組は、その小組の名前のコンポジットやスリッ プが見つからないと、その小組が使われた時点で使われて いるコンポジット、スリップを使うようにした。上述した ように、小組は内部で箇条書、表組、プログラム ( リス ト出力 ) にも使われているので、これらの環境でも同様に カレントコンポジット、カレントスリップを使うようにで きる。表組、プログラム環境を作るには、 \mkkogumi に 「 * 」をつけて \ mkk 。 gumi * を使い、箇条書環境を作るには \mkkajyou にやはり同じように「 * 」をつけて、 \mkkajyou* を使用する。前のコンポジット、スリップの相対指定と組 み合わせて、書体を変えすに入れ子にして字下げを行うこ とのできる環境などが作れるようになった。 guisted では、字下げ / 字上げの基準として版面か周囲 環境かを選ぶようにし、周囲環境を選ぶと \ news ⅱ p の字下 げ・字上げの指定が「 [ R ] 」付きの相対指定になる。また、 「書体を定義して使用」のチェックを外すと、カレントコ ンポジット、カレントスリップを使う「 * 」っきの環境が 作られる。 ・見出しに続く行数 見出し直後でページ分割が起こらないように前後の空き を含めた見出し全体の高さに本文 2 行文を含めた分だけあ らかじめジャンプして改ページを起こりやすくする処理を していることは、本誌 N 。 .9 でご紹介した通りだが、 EWB 3.3 でこの見出しに続くべき本文行数の値を指定できるよ うにした。 \ headsection の最後に追加されたオプションで行 数を指定する。 guisted でも指定できる。この値を 0 にする と、見出し直後でも改ページを比較的起こりやすくするこ ・ \frenchspacing とになる。 192 BSD magazine 2002 No. 1 1 を使うようにした。 ライタフェース (//tt) を使う際には LATEX の \frenchspacing などでこの組み方では具合の悪いことが多いので、タイプ ろは多めのスペースを置く特殊記号がある。リストの処理 英文の標準的な組み方では、前は少なめのスペース、後 ・ yakumono. sed の処理を一般化 約物の処理を行うためというのがそもそもの理山である が、 ewb2 血 ex が EWB の原稿をい TEX ソースに変換した後 で、 yakumono. sed があればそれを使って sed でフィルタリ ングを行っていた。要するにい TEX ソースをスクリプトに 通すことができるわけで、本来の処理を離れていろいろな 用途に使われるようになってきた。それに伴って、 sed で は処理しきれないことが出てきたために、このバージョン で sed 以外のものも使えるように変史してある。 EWB 3.3 では、処理した原稿の basename を使って、ま すく basename >. sh があればそのシェルスクリプトを実行し、 それが見つからなければ <basename>. sed を探してそれが見 つかればスクリプトファイルとして sed を実行し・・・・・・とい う具合に続いて yakumono. sh 、 yakumono. sed の順で処理し ようとする。どれかが見つかった時点でこのフィルタリン グは終了し、どれも見つからなければフィルタリングは行 われない。これで、かなりの処理を行うことができるよう になるだろう。 これまで同様の処理を行っていた index. sed についても、 同様である。 ・キャプション部品化 キャプションの組版をもっと自山に行いたいというスタ イル製作者の要望か以前からあった。 一応 \@makecaption という名前でキャプションを作る部分は独立させてあった のだが、各フロート環境で共通に使われるためにコードを 書きにくいとのことだったので、フロート環境の名前を使っ て、 \@make く名前 > cap ⅱ on を定義すると、その名前のフロー ト環境のキャプション組版だけを変更できるようにした。 こうして、スタイルまわりをかなり拡張することができ た。これによって diff. sty を書かすにかなりの程度までスタ イルを作ることができるようになったと思いたいところだ が、時間の制約などによって積み残したものも、残念なが らまだある。それでもユーザがスタイルを作る負担を少し でも軽減できるなら、幸いである。
日本では囲み罫が非常に好まれ、 wakubox は社内でも頻 繁に使われるパッケージだが、内部ではかなり強引なこと をしており、扱いに注意を要する場合もある。特に、最後 の枠線だけが次のページに送られてしまって小さなカップ のような形が出てしまうことがある現象には、いまだに対 処できないでいる。この現象が出た場合は、原稿の該当す る枠のすぐ次に @ @clearpage ( ) という組版トリガを入れる ことによってこの間題を解消できることがあるようだ。 スタイルの取り込み アスキー社内で使われてきたスタイルを取り込み、標準 で使えるようにしたのは、上の枠ポックスの他にもある。 ・ guisted で新たに指定できるようになったもの 指定が必要なものについては、 guisted で必要な指定を行 ってトリガを作ることができるようにした。追加されたの は、ルビ、傍点、目次である。目次は、見出しで目次を 作ることを指定すると現れるボタンで、目次体裁を指定す る画面が現れるようになっている ( 画面 5 ) 。 目次スタイルそのものは、目次を自動的に生成するツー ルで書き出される / / TOC で始まる 3 つ一組のトリガ、それら と同名の 3 つ一組のマクロで成り立っている。たとえば chapter なら、 \TOCchapter 、 \TOCSTRchapter 、 \TOCPAGEchapter という具合だ。それぞれ、見出し番号、 見出し文字列、ページ番号が引数に渡される。目次の体 裁を変更したい場合は、この 3 つのマクロを diff. sty で再定 義して欲しい。 ・新たな組み込みトリカ 指定の必要の無いものは、そのままトリガとして使える ようにしてある。連数字トリガ / / suji {.. 〃 } 、 EWB の説明を 表記する //ABOUTEWB 、図版を直接読み込む際に用いる //TOBIRA 、 //ZUHAN 、 //ICON が、今回新たに追加された ものだ ( 表 1 ) 。 従来の機能の拡張 最後に従来の機能を拡張したものをまとめておー ・コンポジットとスリップ っ。 目次体載 ( / / 0 目次書体 目次べージ書体 行送り一一画 リーダー種 ◆ 3 点リーダー ( センタ、 - ) 、′ 3 点リーグー ( 下 ) 、を罫線 ( センタ、一 ) い / 野線 ( 下 ) 、め固定ス犬ース 」囲み罫を使用 こロロこ匚ロロロロこロ匚こロロロロロロ ロロにロにロロロ朝い口にロロロ朝ににい 主←ー→ロロロロロ・・ こロ朝ロこロ朝こ朝こロ朝ロロロ朝朝朝ロロ コンポジット ( 書体指定 ) ・スリップ ( 段落組版指定 ) 関連は、今回かなり拡張されている。 ます、コンポジットに色指定を行えるようになった。と いっても、い TEX の文字属性に色属性はないので、実際に はそのコンポジットが選ばれる時に \ col 。 r で色付けを行っ ているだけである。それに伴って、各所に色指定に配慮し た指示を入れてある。 guisted では、色指定はカラーバーで 行える。カラーバーの空いている部分をクリックすると、 数値を 1 っすっ変えることができる。 スリップでは、左右の揃えの指定を行えるようにした。 本文を右揃えやセンタリングで組むことは普通ありえない が、見出しやリードなどはこういった組み方もありうる。 それに対応したものだ。それに伴って、見出しの組み方を 指定している \ headsecti 。 n の引数のうち左右の位置指定を 削除した。見出しの左右の位置指定も、スリップで行う。 そして、コンポジットとスリップの両方で、それぞれ寸 画面 5 guisted の目次体裁指定画面 表 1 図版直接読み込みトリガの使い方 / / TOB 旧 A { 横位置 , 縦位置 , ファイル名 / / } 扉画像読込 文中画像読込川 C 〇 N { 幅 , 高さ , 拡大率 , ファイル名 / / } 行間画像読込 //ZUHAN{ 幅 , 高さ拡大率左右揃え , ファイル名 / / } E PS 画像ファイルを扉とする。 行間に EPS 画像を読み込む。拡大率は 1 .0 で原寸大。左右揃えは I: 左、 c : 中、 r : 右揃。 文中に EPS 画像を読み込む。拡大率は 1 .0 で原寸大。 注 2 プログラム環境 ( リスト ) は折れてはならない。 EWB ではこの原則を守るために、これまではプログラム環境では右マージンをほば無限大にマイナ スにするということをしていたが、今回プログラム環境も枠付きで出す際にこの処理が障害となったため、右マージンを勝手にいじるのは止めて、 その代わりに 1 行を完全に \hbox で囲むようにしている。 注 3 これらの環境は、別ファイルにしてフロートする環境 ( ページ移動する要素の中 ) でも使うことができるが、フロートする環境ではページ割れする wakubox は正常に動作しない。 2002 No. 1 1 BSD magazine 191